多くの人が喪中はお祝い事を
控える時期だと考えています。
年末年始は特にお祝いムードが強まるため、
喪中にはいくつか注意すべき点があります。
喪中と忌中では避けるべき行動が異なります。
喪中は一周忌の法要までが一般的です。
喪中にお正月を迎える際の
重要な注意点を紹介します。
喪中のおせち料理の注意点
喪中でのおせち料理には、
以下の注意が必要です。
注意点① 重箱の使用を控える
重箱には幸福が重なる願いが
込められていますが、
喪中ではその意味合いが
悲しみを重ねることを意味するため、
使わない方が良いでしょう。
注意点② 紅白の使用を避ける
紅白は祝いの色であるため、
これらの色の食材や食器の使用は控えましょう。
注意点③ 金箔を使わない
金箔は豊かさや華やかさの象徴ですが、
喪中では不適切です。
注意点④ 飾り切りに配慮する
縁起の良いとされる
食材の形に切ることは避けましょう。
注意点⑤ 縁起の良い食材を避ける
鯛や伊勢海老など、
縁起が良いとされる食材は使用を控えます。
喪中のお正月は、お祝いの雰囲気を抑え、
控えめに過ごすことが求められます。
注意点⑥ 家族だけで食事をする
おせち料理は家族だけで静かにいただき、
親戚や友人を招いての食事は避けましょう。
注意点⑦ お屠蘇を飲まない
お屠蘇は健康を祈る薬膳酒ですが、
喪中には飲まないほうが適切です。
喪中でも楽しめるおせち料理！適切な食材の選び方
喪中であっても適切に選べば楽しむことができる
おせち料理の食材をご紹介します。
喪中に適した食材① 黒豆
黒豆は「一年間まめに働けるように」
という願いを込めて食べられます。
喪中では金箔を避け、
シンプルに仕上げると良いでしょう。
喪中に適した食材② 伊達巻
伊達巻の巻物の形は、学問や成就を象徴します。
喪中であっても意味ある一品として
楽しむことができます。
喪中に適した食材③ 田作り
田作りに使われるイワシは、
豊作を願う象徴であり、
五穀豊穣を祈る意味が込められています。
喪中に適した食材④ 里芋
里芋は一つの株から多くの実をつける性質が、
子孫繁栄や家族の継続を象徴します。
これらの食材を活用して、
喪中でもふさわしいおせち料理を
作ることができます。
また、「ふせち料理」とは、
精進料理を基にしたお祝いの食材を避けた
代替のおせち料理です。
これは仕出し屋や料理店で注文できます。
喪中に適した食材⑤ れんこん
れんこんは「見通しの良い一年になるように」
という願いを象徴し、子孫繁栄も意味します。
その花である蓮は
清純で神聖なイメージを持ちます。
喪中に適した食材⑥ たたきごぼう
ごぼうを叩くことで運を開くとされ、
ごぼう自体の育ち方から
「その土地で家族が安定して暮らせるように」
という願いが込められています。
その健康への効果も評価されています。
喪中に適した食材⑦ 年越しそば
年越しそばは、健康長寿を願い、
厄を払う意味があるため、
喪中でも安心して食べられます。
喪中に適した食材⑧ お雑煮
お雑煮は、お餅と地元の収穫物を使った
伝統的な料理で、忌中を過ぎた喪中では
問題なく楽しめます。
ただし、紅白を象徴する食材は避けてください。
喪中のお正月に注意すべき行動
喪中のお正月には、
食事以外にも注意すべき点がいくつかあります。
喪中に避けるべきこと① 初詣
忌中の間は特に神社への参拝を
控えるべきとされています。
喪中の場合も、初詣は控えるのが無難です。
ただし、お寺では死を不浄としないため、
故人を偲びながらお参りしても問題ありません。
喪中に避けるべきこと② お年玉
お年玉は元々は神様からの
贈り物とされていましたが、
今では子供へのお小遣いとして
広く認識されています。
喪中であっても、
子供たちにはお小遣いを渡すことができますが、
おめでたいデザインの袋は避け、
お小遣いや学用品費など具体的な用途を示して
渡すと良いでしょう。
喪中に避けるべきこと③ 年賀状の交換
通常、喪中の場合、
11月から12月にかけて喪中はがきを送ります。
もし喪中であることを伝え忘れて
年賀状を受け取ってしまった場合、
1月7日以降に寒中見舞いを送って
知らせることが一般的です。
直接会った際は、
「おめでとうございます」という言葉を避け、
「昨年は大変お世話になりました」や
「今年もどうぞよろしくお願いします」
という挨拶をするのが適切です。
喪中に避けるべきこと④ 正月飾り
門松、鏡餅、しめ縄などの正月飾りは、
新年の祝いを意味するため、
喪中ではこれらの飾りつけを控えるべきです。
まとめ
喪中のお正月には避けるべき慣習が
いくつかありますが、
これらは法律で定められているわけではなく、
地域や個人の慣習に基づいています。
故人を思い偲ぶ期間として、
これらのマナーを意識することが重要です。
