お中元の時期、贈る相手、熨斗の基本マナー、
毎年悩むことも多い「お中元」。
2025年版の最新情報をもとに、
お中元を贈る時期や注意点、
贈る相手について、わかりやすく解説します。
お中元は感謝の気持ちを伝えるための
大切な文化です。
この記事を読んで、
正しい贈り方を身につけ、
今年も素敵なご挨拶を届けましょう。
お中元とは?その意味と由来
✔ お中元の意味
お中元とは、日頃お世話になっている方へ感謝の気持ちを込めて贈る
夏のご挨拶です。
もともとは中国の「中元節」という行事が日本に伝わり、
江戸時代以降、贈答文化として広まりました。
現代では、感謝や親しみを伝えるための
大切な習慣となっています。
✔ お中元の由来
「中元」とは、旧暦7月15日に行われていた
祖先供養の行事に由来しています。
その後、親族やお世話になった方々に贈り物をする風習が生まれ、
現在の「お中元」として定着しました。
季節のご挨拶として、社会人のマナーの一つにもなっています。
お中元の時期はいつからいつまで?【2025年版】
お中元を贈る時期は地域によって異なりますが、全国的には
7月初旬から8月6日(立秋の前日)までが一般的です。
立秋を過ぎると「残暑見舞い」となりますので、贈るタイミングに注意が必要です。
✔ 地域別のお中元時期
地域 | お中元の時期 |
---|---|
北海道 | 7月中旬~8月15日 |
東北・関東 | 7月1日~7月15日 |
北陸 | 地域によって異なる |
東海・関西 | 7月15日~8月15日 |
中国・四国 | 7月15日~8月15日 |
九州 | 8月1日~8月15日 |
沖縄 | 旧盆(8月中旬) |
地域ごとに時期が異なるため、贈る相手の住む地域に合わせて手配することが大切です。
特に関東と関西では時期がずれるため、注意が必要です。
✔ 2025年の立秋
2025年の立秋は8月7日です。
8月6日までに届くように手配すると安心です。
立秋を過ぎてしまった場合は「残暑見舞い」として贈るのがマナーです。
✔ お中元を早めに贈る場合
近年では、店舗やオンラインショップの早期割引などの影響で、
6月下旬から贈る方も増えています。
ただし、あまりに早すぎると季節感が損なわれることもあるため、
7月初旬以降が無難です。
お中元は誰に贈るもの?
✔ 一般的な贈り先
お中元は、基本的に「日頃お世話になっている方」に贈るものです。
具体的には以下のような方が対象となります。
- 両親や義理の両親
- 親戚(祖父母、兄弟姉妹など)
- 仲人や恩師
- 会社の上司や取引先
- 主治医や大家さん
- 習い事の先生やお世話になった方
✔ 贈る相手を選ぶ際の注意点
「目下の人から目上の人へ」贈るのが基本的なマナーです。
上司や恩師、親戚の年長者などが主な贈り先となります。
ただし、最近では友人や同僚、近所の方など、親しい人同士で贈り合うケースも増えています。
学校の先生や公職の方には、立場上受け取りを辞退されることもあるため、事前に確認しましょう。
会社の取引先に贈る場合は、社内のルールや慣習を確認し、上司や担当者に相談するのが安心です。
お世話になった方でも、あまりに多くの人に贈ると負担になることもあるため、
関係性や状況を見極めて選びましょう。
お中元の熨斗(のし)は外のし?内のし?
✔ 熨斗(のし)とは
熨斗は、贈答品に添える飾り紙のことです。
お祝い事や季節の挨拶、お礼など、さまざまな贈り物に使われます。
お中元の場合は、紅白の蝶結びの水引が一般的です。
✔ 外のしと内のしの違い
外のし
包装紙の外側に熨斗紙をかける方法。贈り物の目的が一目でわかるため、手渡しで贈る場合に適しています。
内のし
贈り物の箱に熨斗紙をかけ、その上から包装紙で包む方法。宅配便などで送る場合に、熨斗紙が傷つかないようにするために使われます。
✔ お中元は「外のし」が基本
お中元を直接手渡しする場合は「外のし」が一般的です。
表書きが見えることで、感謝やご挨拶の気持ちがより伝わりやすくなります。
一方、宅配便などで送る場合は「内のし」を選ぶと、配送中に熨斗紙が傷つく心配がありません。
お中元を贈る際のマナーと注意点
✔ 贈る時期を過ぎてしまった場合
もしお中元の時期を過ぎてしまった場合は、
「暑中見舞い」や「残暑見舞い」として贈りましょう。
立秋(2025年は8月7日)を過ぎたら「残暑見舞い」となります。
お中元を贈るタイミングが遅れた場合は、
「残暑見舞い」として贈ることがマナーです。
✔ お返しは必要?
お中元は基本的に「お返し不要」とされています。
ただし、いただいた場合は「お礼状」を送るのが丁寧です。
どうしてもお返しをしたい場合は、同程度の品物を「暑中見舞い」や「残暑見舞い」として贈ると良いでしょう。
✔ 贈り物の選び方
お中元の品物は、季節感や相手の好みに合わせて選ぶことが大切です。
食品や飲料、日用品などが人気ですが、
相手の家族構成や健康状態にも配慮しましょう。
季節感を大切にし、相手のライフスタイルに合った品物を選ぶことがポイントです。
✔ 贈ってはいけないもの
- 生ものや傷みやすいもの
- 宗教や信条に反するもの
- 高額すぎるものや過度に豪華なもの
相手に気を遣わせない程度の品選びが重要です。
また、贈る品物があまりにも高額すぎると、逆に負担に感じることもあるため、
相手の立場を考慮して選びましょう。
お中元に関するよくある質問
Q1. お中元を贈るのは毎年必要ですか?
A. 必ずしも毎年贈る必要はありません。
関係性や状況に応じて、感謝の気持ちを伝えたいときに贈れば十分です。
継続して贈る場合は、相手にも負担にならないよう配慮しましょう。
Q2. お中元とお歳暮、両方贈るべき?
A. 両方贈るのが理想ですが、どちらか一方だけでも問題ありません。
お歳暮は「一年の締めくくり」、お中元は「夏のご挨拶」として使い分けるのもおすすめです。
Q3. 喪中の場合のお中元はどうする?
A. 贈り主や贈り先が喪中の場合でも、お中元自体は問題ありません。
ただし、熨斗や水引の色に注意し、紅白ではなく白無地の掛け紙を使うなど配慮が必要です。
まとめ
お中元は、日頃の感謝やご挨拶を伝える日本ならではの美しい習慣です。
2025年も、地域ごとの時期やマナーを守って、大切な方へ心のこもった贈り物を届けてみませんか?
熨斗の付け方や贈る相手の選び方など、基本を押さえておけば、安心してお中元を贈ることができます。
あなたの気持ちがしっかり伝わる、素敵な夏のご挨拶となりますように。
大切な方々に感謝を伝えるため、今年も心を込めた贈り物をしましょう。